金田一秀穂『「汚い」日本語講座』新潮新書(2008.12.20初版発行)
日本語の「汚い」という意味を分析することを通して、日本語や日本文化の特質だけでなく、人間や言語の起源にまで遡って考察するという、壮大な本。
「「汚い」を考えることは、二十万年を考えることになるのだ。」(207頁)
「触ることへの忌避、知ることへの拒否的態度が、「汚い」の本質として存在するのではなかろうかという仮説を思い出してほしい。これはホモサピエンスの全歴史の中に流れている、そもそもの通底的な態度ではなかろうか。」(203頁)
この著者は、「とても話し好きなんだなあ」ということが、読んでいてよく伝わる。話していることをそのまま書いたかのようだ。
ただ、この本を読んで、言語研究での「意味分析」というものを誤解する人がいたら困るな、という印象を持った。
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