篠崎晃一+毎日新聞社『出身地(イナカ)がわかる! 気づかない方言』毎日新聞社(2008.8.30初版発行)
実は方言なのに、共通語だと思い込んで、思わず(東京でも)使ってしまう、そんな各地のいろいろな「気づかない方言」について、イラスト付きで楽しく読める本。
腹巻きには「毎日新聞紙面で、ネットで、大反響を呼んだ「呼び名でわかる」シリーズがついに単行本化!」とある。
毎日新聞での連載記事をもとに、さらに材料・資料を補ってできた本。(12頁)
「確かに!」「え! そうなの?」などすごく納得したり思わぬ発見をしたりできる。
ただ、最後の「こんな方言は使っていない」(167頁以降)は、ごく小数の、本当に個人的な体験に基づいた感想を並べているだけで、ほとんど参考にならないが……。
メモ書き
○「宮城県出身者、相手の問いかけに「そうだよね」と同意する意味で、「だからー」という言い方を使う。「今日、暑いね」「だからー」という具合だ。いまは福島県などにまで広がっている(秋田・福島の項の自由回答紹介で取り上げている)。(83頁)
●「わ行の「を」の呼び名
・「くっつきのオ」(岩手、群馬、福島)(90頁)
・「下のオ」(新潟、福井、島根、香川など)(102頁)
・「小さいオ」(富山)(104頁)
・「難しいオ」(全国的に分布、特に兵庫と京都で地元使用度が高い)(128頁)
○「共通語の「やる」も「くれる」も区別せずに「くれる」という地域は、東北・関東・中部地方および九州南西部から沖縄地方へと意外と広がりを見せている。」(96頁)
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